今は当たり前にできることも、できないときがあった
6歳娘、子供あるあるなのか、とにかく大きな数を言いたがる。
「はっぴゃくせんえん」とか子供ながらに精一杯大きく聞こえそうな数を言ったり(単位はなぜか円)、「いちばん大きいかずは?」「いちおくのつぎは?」と聞いてくる。「1億の次は1億1だよ」と答えると、聞き直してくる。「いちおくひゃくのつぎは?」「1億101だよ」。聞きたいのはそれじゃないのに、聞き方がわからない。「1億10億100億1000億の次は1兆だよ」と聞きたかった答えを言うと「その次は?その次は?」と続く。
ちょっと前にそういうやりとりがよくあったけど、最近あんまりないなぁ。数の仕組みがなんとなくわかってきたのか、今の興味はそこじゃないのか。
言葉をしゃべるようになると、しゃべれなかったころには戻れない。
字が書けるようになると、書けなかったころには戻れない。
絵をいっぱい描いていると、なんだかわからない絵を描いていたころには戻れない。
「できない」から「できる」に至るまでの期間は一生のうちの一瞬。
その過程を見ているのが面白いので(いちいち訂正するのが面倒というのももちろんあるけど)、いずれできることはあんまり正したくないなぁと思ってしまう。
言葉は伝わったほうがいいので割と言うけれど、ひらがなカタカナの間違いや書き順はあまり言わない。なかなかなおらないかもしれないからオススメはできないけれど、まぁいいやと私は思っている。
この子は大人顔負けのエラそうなことを言っててもひらがなも満足に書けないんだもんなぁ、まだまだ子供だなぁ、と思うと子供にムキになっている自分がとても余裕のない人間に思えて、怒るのやめとこ!と思うのでした。