ヨシタケシンスケさん
「疲れてるか疲れてないかわからなかったら、疲れてることにしとくといいよ」
「今日1日何もしないでダラダラしちゃったなぁと落ち込んだら、36億年前の海のもくずを思うといいよ」
と子どもに言われた。
ちょっとびっくりしつつも、「そうなんだー、、確かにそうだね。」
「誰が言ってたの?」
と聞いたら、
「本で読んだ」、と。
そうだそうだ、本屋でヨシタケシンスケさんの本を読んでたなぁ、と。
こんな感じのことって、子どもでも「なるほどなぁ」って思うんだな。
子どもが読んでも大人が読んでもそれなりに府に落ちる。心にとどまる。ちょっと楽になる。
自分が子どもの頃は、こういった脱力系(?)、もっと気楽に生きてもいいんだよ、みたいな子ども向けの本は見たことがなかった。
ちゃんとするのが正しい、できるのがいいことだ、努力は正義、世の中はきちんと回っている、大人は信頼できる。
最初はそう思っていた。
周りの大人が手を抜いたり、先生が完璧じゃなかったり、意外とちゃんとやっていないのを見たりして、あんな感じなんだぁ、大人だって正しいわけじゃないんだな、と、ちょっとずつ体感していった。
そういうものなんだな、と感じるとともに、ちょっとずつ不安になっていった。
世の中ってちゃんとしていないんだ。
変な大人もいっぱいいるんだ。
この世の中は確かなものじゃないんだ、と。
今は子どもに、「大人だからって正しいとは限らないよ」、「大人も間違えることよくあるからね」、「変な人もいっぱいいるからね」と言っている。
悲しいけれど、その現実をしっかり頭にとどめてもらわないと困ることも多そうで、、、
そんな世の中。
そんな感じの本が子どもたちに人気で、子どもも、「頑張りすぎなくていいんだ」、「正しい人間でいなくてもいいんだ」と、小さい頃から思っている。
私の子ども時代とは大分違うな。
今日のできごと。
子どもが「アキレス腱」て言葉を思い出せなくて、「あ、で始まって、ん、で終わるよ!」とヒントを出したら、「あしん!」だって。笑った!