「方丈記」が面白かった!
「ゆく河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず」
までしか思い出せません。もう少し暗記したような気がするのだけど、、
鴨長明は若くして家族を亡くし親戚の裏切りでひどい目にあい、人災(政府の失敗)や天災を経験して何も信じられる確かなものなどないと悟り、小さな小屋でミニマリストのような生活を送ったそう。その小屋で書いたのが「方丈記」。
その質素な生活で十分だ、それの何が悪いんだ?とこだわっているのもまた、自分はまだ俗世間に未練があり執着を捨てきれていないからではないか?と自問して終わっているそうです。
今の世の中とシンクロするものがたくさんある。
大きな地震が起こっても、数年後にはそれを忘れたかのような暮らしに戻っている。
しかし、天災も人災も、立て続けにやってくることもあれば、忘れた頃にやってくることもある。
その際には全てを失うことになるし、見栄をはって過ごしていても仕方がないと考えるようになる。
うーん、、これは鎌倉時代後期のことらしいけど、きっともっとずっと前も人間て(日本人て)今とおんなじような感じだったのかなぁと思いました。
2000年前だって家族があってコミュニティがあってその中で過ごしていて、協力して何かを作ったり、生活レベルを張り合ったりして、地震や津波や火事もあって、しばらくの間警戒して、でもいつしかそんなことは忘れてしまって、、
きっとそうなんだろうな、と。
もちろん張り合う内容も生活習慣も当時とは違うだろうけど、内容を変えておんなじことを繰り返しているんだろうな。
自分なりの楽しいことを見つけて夢中になれることと、こだわりすぎず、どうにもならない流れに無理に逆らわずに、その時々で社会に順応していくこと。
いつの時代もそれが必要なのかなぁと思いました。