忘れたいことを忘れられる人
今週のお題「忘れたいこと」
忘れたいことを都合よく忘れられる人がいる。
我が夫なんですけどね。
覚えていないふりも入っているのか、本当にすっかり覚えていないのかは怪しい。というか、私には理解できないのでわからない。
私が「前にもこういうことがあったよね、覚えてないの?」と言うと、ムッとするか、気まずそうにする。
それは、
「そんな気がする。でも自分に都合が悪いから認められない」のかもしれないし、
そもそも、
「俺忘れたのかな?」と自問することはなく、「なんでお前は俺の失敗や嫌なことをいちいち覚えているんだ?」の感情で頭が支配されてしまうのかもしれない。
「そんなのってまさかありえないよね。そうはいっても、都合の悪いことを隠そうという思いからそうしちゃうのでしょ?」
ずっとそう思っていた。
記憶力がイマイチであるのと、嘘をつきごまかすことへのハードルが低いのだと。
10年かかってわかったのだけれど、それは病気らしい。本人は起こった事実を忘れるか、覚えていることをもとに自分に都合のいい解釈をして、それが事実だと思い込んで言い張る。
最優先事項は「自分を守ること」
だから、普通に覚えていて「こういうことがあったよね?」「こう言っていたよね?」と確認する私のほうが「嘘をついている」「話をねじ曲げる」「間違いを認めない」「反省しない」「頭がおかしい」と思っている。
相手が嘘つきでないのであれば、自分が嘘つきということになってしまい、それは絶対に受け入れられないから。
そしてもし病気の可能性を指摘したら「お前こそがその病気だ」と言われるだろう。自分は頭も回るし常識的でまともだと思っているから。
別件で相談したことのあるカウンセラーに歯向かったくらいなので、万が一医者と話したとしても「おかしいのはあなたのほうだ」と言うでしょう。
普段普通に生活している。
ちゃんとした仕事に就いて毎日出勤し、子供とも遊べば、家事も手伝わないわけではない。自分は十分に家族を思いやり、理不尽な妻の言い分にも我慢をしている、と思っている。それだけに、自分が本気でそんな風に思われていることを受け入れたら、激怒し自分が保てなくなりおかしくなってしまうのかもしれない。
常々矛盾を指摘するのだけど、その度に前提をコロコロ変えるのですね。
「元々はそうではなかった」「その元となる信頼がないのにできるわけはない」等。
なので、相手が受け入れたくない話は絶対に通じません。
不思議な人だ。
かといって、「私が悪いのかな?」と思ってしまってはいけない。
どんどん悪い影響を受けてしまう。
そして、私は忘れてしまうわけにはいかない。
混乱して訳のわからない話で言いくるめられてしまうので。
なので、大体のやりとりはメールやLINEですることにし、たまにはスマホにメモったりもしている。
こういう人と、言った、言わない、のやりとりをするほど無駄なことはないので。
疲れる生活です。
これからどうするかな?どうなるかなー?